1月のおたより文例【3歳児向け】冬の園生活を温かく伝える書き方

1月は新しい年の始まりとともに、子どもたちの成長を改めて感じる季節です。

3歳児クラスでは「自分でやってみたい」「友だちと遊びたい」という気持ちがぐんと育ち、毎日の園生活の中でたくさんの発見や喜びが生まれます。

この記事では、「1月 おたより 3歳児」というテーマで、保育士さんがすぐに使える文例・書き方のコツ・使いやすいフレーズをたっぷり紹介します。

新年のあいさつや冬の活動、子どもの成長を伝えるポイントを押さえながら、読む人の心があたたかくなるおたよりを一緒に作っていきましょう。

“冬の園生活のぬくもり”が伝わるおたより作りのヒントが、この記事にはすべて詰まっています。

1月のおたよりとは？3歳児クラスで意識したいポイント

1月は新しい年が始まり、子どもたちの成長を改めて感じる時期です。

おたよりを書くときは、保護者の方が園での様子をイメージしやすいように、温かみのある言葉で伝えることが大切です。

ここでは、3歳児クラスのおたよりを作成するときに意識したいポイントを紹介します。

新年のあいさつと季節感の出し方

おたよりの冒頭では、「新しい年を迎えました」「本年もどうぞよろしくお願いします」といった新年のあいさつを添えると丁寧な印象になります。

さらに、「寒さの中にも元気いっぱいに遊ぶ子どもたちの姿」や「霜や氷など冬の自然を楽しむ様子」などを入れると、季節感がぐっと高まります。

1月のおたよりでは、“冬らしさ”と“新しい年のスタート”を感じさせる表現がポイントです。

使いやすいあいさつ例	雰囲気
「新しい年の始まりを、元気いっぱいに迎えました。」	明るく前向き
「お正月の話をうれしそうにしてくれる子どもたちの笑顔が印象的です。」	親しみやすい
「寒さに負けず、外で元気に体を動かしています。」	活動的で温かい印象

子どもの成長を伝える具体的なエピソード例

3歳児は、自分の思いを言葉で伝えられるようになる時期です。

おたよりでは、「友だちと協力して遊ぶ姿」「自分の気持ちを先生に伝える様子」など、成長を感じられる場面を具体的に書くとよいでしょう。

たとえば、次のように書くと自然であたたかい印象になります。

例文：

「最近は、『これ、一緒にやろう！』と友だちに声をかける姿が増えました。少しずつ相手を思いやる気持ちが育っています。」

「粘土あそびでは、自分の作ったものを見せながら『見て！ライオン！』と誇らしげに話してくれました。想像力の広がりを感じます。」

テーマ	書き方のヒント
友だちとの関わり	「声をかけあう」「助けあう」「一緒に笑う」などの言葉を使う
新しい挑戦	「自分でやってみようとする」「できた喜びを共有する」など

家庭とのつながりを感じるメッセージの書き方

おたよりは、家庭とのコミュニケーションを深める大切なツールです。

保護者への呼びかけは、やさしく自然な言葉を選ぶのがポイントです。

「園でもおうちでも、子どもたちの成長を一緒に喜び合えるように」という視点を忘れないことが大切です。

例文：

「ご家庭での楽しいお話をうれしそうに聞かせてくれる子が多く、園での遊びにもその経験が活かされています。」

「寒い日が続きますが、温かく過ごしながら笑顔で新しい年を楽しんでいきたいですね。」

表現例	使うタイミング
「おうちでの会話が園での成長につながっています。」	家庭連携を伝えるとき
「いつも温かいご協力をありがとうございます。」	感謝を伝えるとき

1月のおたよりは、季節の変化と子どもの成長を通して“園と家庭のつながり”を感じられる内容にすると理想的です。

3歳児向け1月のおたより文例【すぐ使える例文つき】

ここでは、実際にそのまま使える1月のおたより文例を紹介します。

導入のあいさつから園での様子、締めくくりまで、流れに沿って使えるように構成しています。

クラスの雰囲気や活動内容に合わせてアレンジしてみてください。

導入あいさつの文例

おたよりの書き出しは、読み手が温かい気持ちになるように、新しい年の雰囲気を表すことが大切です。

次のような表現を使うと自然です。

例文①：

「新しい年を迎え、子どもたちの元気な声と笑顔が園内に広がっています。おうちでの楽しい出来事をうれしそうに話す姿に、一回り大きく成長したような頼もしさを感じます。」

例文②：

「冬の冷たい風が吹く中でも、子どもたちは外で元気に遊び、毎日たくさんの笑顔を見せてくれています。今年も一人ひとりの成長を大切に見守っていきたいと思います。」

ポイント	解説
年の始まりを意識	「新しい年」「スタート」「始まり」などを入れる
子どもの笑顔や変化	読んでいて明るい印象を与える

園での子どもの様子の書き方例

1月のおたよりでは、お正月遊びや冬の自然を楽しむ子どもたちの姿を描くと臨場感が出ます。

活動の中での小さな成長を盛り込むと、読み手の心に残る内容になります。

例文①：

「園では、こま回しやすごろく、かるたなどのお正月遊びを楽しんでいます。『もう一回！』と夢中になって遊ぶ子も多く、友だちとのやりとりの中で思いやりの気持ちも育っています。」

例文②：

「戸外では、霜柱を見つけて『つめたい！』『キラキラしてるね』と大喜び。自然の変化に気づき、冬ならではの発見を楽しむ姿が見られます。」

例文③：

「製作では、干支の動物をテーマにした工作を行いました。『ここに目をつけよう』『色をぬるね』と友だちと話しながら、完成を楽しみに取り組む姿が印象的でした。」

活動	取り入れ方の例
お正月あそび	こま・すごろく・かるたなど、伝統的な遊びを紹介
外あそび	自然の変化を感じ取る言葉を使う
製作活動	作品づくりの会話や完成時の表情を描く

冬の健康管理や生活リズムに関する文例

おたよりでは、保護者への声かけを添えることで、家庭との協力を自然に促せます。

ただし、注意喚起のような堅い表現ではなく、やさしい言葉でまとめるのがポイントです。

例文①：

「寒さが厳しい日が続きますが、戸外で体を動かしたり、あたたかい室内でゆったり遊んだりしながら、元気に過ごしています。」

例文②：

「冬休みの生活リズムから園生活に戻る時期でもあります。朝のしたくや着替えなど、自分で頑張ろうとする姿が増えてきました。」

例文③（締めくくりのメッセージ例）：

「おうちでもゆっくり過ごしながら、元気な毎日を応援していただけたらうれしいです。今年も子どもたちと笑顔の毎日を過ごしていきたいと思います。」

テーマ	おすすめ表現
寒さ	「冷たい風」「あたたかく過ごす」「ぬくもりを感じる」など
生活リズム	「園の生活に慣れてきた」「自分で頑張る姿」など
家庭との連携	「ご家庭でのご協力に感謝しています」など

1月のおたよりは、具体的なエピソードを交えながら“あたたかい冬の園生活”を伝えることで、読む人の心に残る文章になります。

1月のねらいと活動内容の書き方

1月のおたよりでは、「今月のねらい」と「活動内容」を明確に書くことで、保護者に保育の意図を伝えることができます。

この章では、3歳児クラスに合ったねらいの例と、実際に使える活動紹介の文例を紹介します。

“どんな力を育てたいのか”を意識したおたよりにすることがポイントです。

1月の保育目標（ねらい）例

ねらいは、子どもたちの成長段階に合わせて設定します。

冬という季節を通して、心も体も温かく育つような内容を意識しましょう。

ねらい	意図・ポイント
冬の自然に親しみ、体を動かして遊ぶ。	寒い時期でも外で楽しく過ごせるようにする。
生活リズムを整え、園生活のリズムを取り戻す。	休み明けの切り替えを支える。
お正月の文化に触れ、伝統を楽しむ。	遊びを通して日本の文化を知るきっかけにする。

例文：

「冬の寒さを感じながらも、戸外で元気いっぱいに遊ぶことを大切にしています。霜柱や氷など、冬の自然にふれる中で季節の変化を楽しむ姿が見られます。」

「休み明けで少し眠そうな子もいますが、好きな遊びを通して徐々に園でのリズムを取り戻しています。」

お正月遊び・外遊び・製作などの活動文例

1月は季節の行事や、冬ならではの活動を多く取り入れられる時期です。

ここでは、3歳児クラスで実際に使いやすい活動と、そのまま使える文例を紹介します。

活動内容	文例
お正月あそび	「こま回しや福笑い、かるたなどを楽しんでいます。『上手にできた！』と笑顔で話す姿がとてもかわいらしく、友だちと一緒に挑戦する楽しさを感じています。」
外あそび	「戸外では冷たい空気を感じながら走り回ったり、霜を見つけたりして冬の自然に親しんでいます。小さな発見に『見て！』と嬉しそうに声をかける姿が印象的です。」
製作活動	「新年の飾りづくりをしました。のりを塗ったり紙を切ったりしながら、自分だけの作品を完成させる喜びを味わっています。」
音楽あそび	「季節の歌を歌ったり、リズムに合わせて体を動かしたりする中で、音やことばの楽しさを感じています。」

また、おたよりの最後に「これからも〜していきたいです」と締めくくると、前向きで温かい印象になります。

例文：

「これからも季節の遊びや自然にふれる体験を通して、子どもたちの豊かな感性を育んでいきたいと思います。」

活動の振り返りをどう伝えるか

活動報告では、“できたこと”だけでなく、“取り組む過程の気持ち”を伝えると、より心に残るおたよりになります。

小さな成長や努力を認めるような言葉がけを意識しましょう。

例文：

「最初はうまくできなくても、『もう一回やってみる』とあきらめずに挑戦する姿が増えています。少しずつ自信を持って取り組む姿が見られます。」

「友だちと相談しながら作ったり、助け合ったりする姿が見られ、関わりの広がりを感じます。」

表現のコツ	言い換えの例
努力を認める	「がんばっています」→「くり返し挑戦する姿が見られます」
感情を伝える	「うれしそうに」「誇らしげに」「夢中になって」など
仲間との関わり	「友だちと笑い合いながら」「一緒に工夫しながら」など

“活動を通してどんな変化があったのか”を意識すると、読み手の心に残るおたよりになります。

3歳児の発達に合わせたおたより表現のコツ

3歳児のおたよりを書くときは、子どもの発達の段階を理解し、それに合わせた表現を使うことが大切です。

この時期は、言葉・感情・自立のすべてが大きく伸びる時期です。

ここでは、成長の特徴に合わせて「どう書くと伝わるか」の具体例を紹介します。

言葉・感情の成長を伝える表現

3歳児は、自分の思いを言葉で表す力がどんどん育つ時期です。

言葉が増えたことで、気持ちのやりとりや友だちとの関わりも豊かになります。

おたよりでは、その変化を具体的に描くと保護者に成長が伝わりやすくなります。

例文①：

「『これ貸して』『いっしょにやろう』と、友だちとの会話が増えてきました。相手の気持ちを考えながら行動する姿が少しずつ見られるようになっています。」

例文②：

「思い通りにならずに涙を見せることもありますが、『こうしたい』と自分の気持ちを伝えようとする姿に、成長を感じます。」

ポイント	使える表現例
感情の表現	「うれしそうに」「悔しそうに」「やさしく声をかける」
会話の成長	「言葉で伝える」「やりとりを楽しむ」「思いを共有する」

“子どもの気持ちの変化”を言葉で描くと、読んだ人の心に響くおたよりになります。

自立を応援する言葉がけの工夫

3歳児は「自分でやってみたい」という気持ちが強くなる時期です。

失敗しても自分で挑戦する意欲を認めてあげるような言葉を使うと、前向きで温かい印象になります。

例文①：

「自分で靴をはいたり、コップを片づけたりする姿が見られます。できたときの笑顔がとても誇らしげで、成長を感じます。」

例文②：

「『じぶんでやる！』という言葉が増え、自分の力で頑張ろうとする姿がほほえましいです。」

テーマ	おすすめの言葉づかい
自立の姿	「挑戦する」「工夫する」「あきらめずに取り組む」
達成の喜び	「満足そうに」「うれしそうに」「自信を持って」

“できた”という結果よりも、“やろうとする姿”を大切に伝えることが保護者の共感につながります。

「できた！」を共感できる描き方

おたよりは、子どもの日常の小さな「できた！」を共有する場所でもあります。

何ができるようになったのかだけでなく、「どんな気持ちで」「どう工夫して」取り組んだかを書くと、ぐっと温かい文章になります。

例文①：

「ジャンパーのファスナーを自分で上げられるようになり、『見て、できたよ！』と嬉しそうに教えてくれました。小さな成功が自信につながっています。」

例文②：

「粘土遊びで丸めるのが難しかった子も、くり返すうちに上手になり、『もう一回やってみよう』と意欲的に取り組む姿が見られます。」

テーマ	書き方の工夫
成長を伝える	「〜できるようになりました」よりも「〜に挑戦する姿が見られます」
共感を呼ぶ	「うれしそうに」「自信をもって」「笑顔で」など感情を添える

“成長を一緒に喜ぶトーン”で書くことが、3歳児のおたよりの魅力を引き出すポイントです。

1月のおたよりに使える言葉・フレーズ集

ここでは、1月のおたよりにそのまま使える言葉やフレーズを紹介します。

文章作りに迷ったときの参考として、あいさつ・活動・締めくくりの3つの場面に分けてまとめました。

使いやすい言葉をストックしておくことで、おたより作成の効率がぐっと上がります。

あいさつ・導入に使える言葉

新年や冬らしさを感じさせる表現を使うと、読み始めから季節感が伝わります。

明るく前向きなトーンを意識しましょう。

シーン	使えるフレーズ
新年の始まり	「新しい年を迎えました」「本年もどうぞよろしくお願いします」「気持ちを新たにスタートしました」
冬の季節感	「冷たい風が吹く中でも」「冬の青空のもとで」「白い息を弾ませながら」
明るい導入	「元気な笑顔が園に戻ってきました」「笑い声が園庭いっぱいに響いています」

例文：

「新しい年を迎え、子どもたちの元気な声が園内に広がっています。今年も笑顔あふれる毎日を大切に過ごしていきたいと思います。」

活動・成長を表す言葉

1月は遊びや製作を通して、子どもたちの成長を感じる機会が多い時期です。

行動や感情を丁寧に描く言葉を取り入れると、読んだ人の心に残ります。

テーマ	表現のヒント
遊び・活動	「夢中になって」「友だちと声をかけ合いながら」「発見を楽しんで」
感情・表情	「うれしそうに」「誇らしげに」「笑顔で」「真剣な表情で」
成長・変化	「少しずつできることが増え」「自信をもって取り組む」「思いやりの気持ちが育つ」

例文：

「製作では、のりやハサミを使う手つきも少しずつ上達し、自分の作品を誇らしげに見せてくれました。」

「戸外では、霜を見つけたり、寒さに負けず走り回ったりしながら、冬の自然を楽しんでいます。」

締めくくりや保護者への一言例

おたよりの最後は、保護者と気持ちを共有できるような温かい言葉で締めくくりましょう。

「一緒に」「これからも」「見守りながら」など、協調を感じさせる言葉が効果的です。

テーマ	使えるフレーズ
感謝を伝える	「いつも温かいご協力をありがとうございます」「日々のご理解に感謝しています」
今後に向けて	「これからも子どもたちの笑顔を大切に」「みんなで成長を見守っていきましょう」
季節のしめくくり	「寒さの中にも温かさを感じる日々を過ごしていきましょう」

フルバージョン例文：

「新しい年を迎え、子どもたちの笑顔が園内にあふれています。冬休みの思い出をうれしそうに話す姿に、一人ひとりの成長を感じます。お正月あそびや戸外での活動を通して、友だちとの関わりもさらに深まっています。これからも、子どもたちがのびのびと自分を表現できるように見守っていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」

言葉のストックを活用しながら、“伝わるあたたかさ”を意識して文章を組み立てると、1月のおたよりがぐっと魅力的になります。

まとめ！あたたかさを伝える1月のおたよりにするために

1月のおたよりは、新しい年のスタートを感じさせる大切な一枚です。

この章では、読んだ保護者の心があたたまるようなおたよりを作るためのポイントを整理します。

“成長を共に喜び合えるおたより”こそ、1月の理想的な形です。

子どもの変化を丁寧に描くことの大切さ

1月は、冬休みを経て子どもたちが少し大人びた表情を見せる時期です。

おたよりには、「できるようになったこと」だけでなく、「挑戦している姿」や「気持ちの変化」も丁寧に書くと、保護者の心に残ります。

例文：

「できることが増えるたびに、『見て！できたよ』と笑顔で教えてくれる姿に成長を感じます。日々の小さな“できた”を大切に見守っていきたいと思います。」

伝えたいテーマ	表現のヒント
成長の描写	「少しずつ」「くり返し」「あきらめずに」など、過程を表す言葉を使う
気持ちの変化	「うれしそうに」「自信を持って」「やさしい気持ちで」など感情を描写

成長の過程を大切に描くことで、おたよりが“報告文”ではなく“心の記録”になります。

園と家庭をつなぐおたよりにする工夫

おたよりは、園と家庭をつなぐ架け橋です。

保護者が「子どもと話してみよう」と思えるような話題づくりを意識すると、会話が生まれるおたよりになります。

例文：

「園での出来事をおうちでもお話してくれることが増えました。ご家庭での会話が、子どもたちの自信や安心感につながっています。」

「おたよりを通して、園とご家庭が子どもたちの成長を一緒に見守れる関係を築いていきたいと思います。」

テーマ	書き方のコツ
家庭との連携	「おうちでも」「一緒に」「見守りながら」などの言葉を使う
温かいしめくくり	「これからも」「笑顔で」「見守っていきたいと思います」など前向きな言葉で締める

まとめの一文例：

「寒さの中にも子どもたちの笑顔があふれ、園全体があたたかな空気に包まれています。これからも一人ひとりの成長を大切にしながら、笑顔の毎日を過ごしていきたいと思います。」

1月のおたよりは、“新しい一年の始まりを、子どもと一緒に歩む気持ち”を込めて書くことで、読む人の心にやさしく残る一枚になります。