ビジネスの現場で、打ち合わせ後や取引先とのやり取りを「備忘のため」にメールで残すことは欠かせません。
しかし、いざ書こうとすると「どんな文面が正しいのか」「失礼にならない言い回しは?」と迷う人も多いですよね。
この記事では、「備忘メール」の意味から書き方、そして社内・社外・リマインド別の例文テンプレートまでをわかりやすく紹介します。
そのままコピペできる実践例を多数掲載しているので、忙しい方でもすぐに活用可能です。
さらに、「備忘のため」以外の言い換え表現や、メールの効率を上げる実践テクニックも解説。
この記事を読めば、明日からあなたのメールがよりスマートで信頼されるものに変わります。
備忘メールとは?意味と使うシーンをわかりやすく解説
ここでは、「備忘メール」という言葉の意味や使う目的、そしてどんな場面で役立つのかを整理します。
単なるメモとは違い、備忘メールにはビジネス上の大切な役割があります。
「備忘」の正しい意味と由来
「備忘」とは、忘れないように記録しておくという意味です。
もともとは「備え」と「忘れる」が組み合わさった言葉で、江戸時代から使われていた日本語表現です。
ビジネスシーンでは「口頭でのやり取りを後から確認するため」に残すメールとして使われます。
つまり、単なるメモではなく、「記録を共有する」目的を持つのが備忘メールなのです。
どんな時に「備忘メール」を使うべきか?
備忘メールは次のようなシーンで使われます。
| シーン | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| ミーティング後 | 決定事項の確認 | 抜け漏れ防止 |
| 社外商談後 | 認識のすり合わせ | トラブル防止 |
| タスク依頼時 | 担当・期限の共有 | 責任の明確化 |
| 契約関連 | 条件の記録 | 正式文書前の確認 |
例えば、商談後に「念のため本日の内容を備忘のため共有します」と送るだけで、相手に誠実さを伝えられます。
また、チームメンバーへのタスク共有にも効果的です。
メモや記録メールとの違い
「メモメール」「報告メール」と混同されがちですが、備忘メールには明確な違いがあります。
| 種類 | 目的 | 送信相手 |
|---|---|---|
| 備忘メール | 忘れないよう記録・共有 | 関係者全員 |
| 報告メール | 結果を伝える | 上司・依頼者 |
| メモメール | 自分のための記録 | 自分のみ |
つまり、備忘メールは「自分のため+相手のため」のメールだと言えます。
一通送っておくだけで、後々の確認がスムーズになります。
特にビジネス現場では「言った・言わない」問題の防止に大きな効果を発揮します。
信頼を守るための“備え”こそ、備忘メールの本質なのです。
備忘メールを書くときの基本ルール
備忘メールは「気配り」と「整理力」を伝えるツールです。
ここでは、相手に伝わる備忘メールを書くための基本構成とマナーを紹介します。
件名・挨拶・締め方のポイント
まず件名は、開く前に内容がわかるようにするのが鉄則です。
「【備忘】」「【確認】」「【念のため】」といったワードを先頭につけましょう。
| シーン | おすすめ件名 |
|---|---|
| 社内共有 | 【備忘】本日ミーティングの決定事項 |
| 商談後 | 【備忘】本日商談内容の確認 |
| タスク確認 | 【備忘】今週の進捗状況について |
挨拶文では、「いつもお世話になっております。」に続けて、メールの目的を一文で明記します。
例えば「本メールは備忘のためお送りいたします。」と添えることで、意図がすぐに伝わります。
締めくくりには、「ご確認のほどよろしくお願いいたします。」を基本形にしましょう。
相手に伝わる書き方のコツ
備忘メールでは、読みやすさが最重要です。
本文を長く書くよりも、箇条書きで整理する方が圧倒的に伝わります。
以下は、構成の理想形です。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| ①挨拶文 | 「お世話になっております。」など |
| ②目的明記 | 「備忘のため共有いたします。」 |
| ③要点リスト | 決定事項・期限・担当者 |
| ④締め文 | 「ご確認お願いいたします。」 |
特に、1メール1テーマを徹底すると、読み手が混乱しません。
複数の話題をまとめたい場合は、見出しや番号をつけて整理しましょう。
やってはいけないNG例
備忘メールは形式がシンプルだからこそ、失敗しやすい面もあります。
以下のような例は避けましょう。
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| 件名が「お疲れ様です」 | 内容がわからない |
| 目的が書かれていない | 読み手が意図を誤解する |
| 本文が長文のまま | 要点が伝わらず読まれない |
| 敬語が不自然 | 印象が悪くなる |
たとえば以下のNG文はありがちな失敗です。
【悪い例】
「本日お話しした件について送ります。確認お願いします。」
→ 簡潔ですが、目的が不明確で唐突な印象を与えます。
【良い例】
「本メールは備忘のため送付いたします。本日お打ち合わせした内容をご確認ください。」
→ 意図が明確で丁寧な印象になります。
メールは“読む相手の立場”で構成することが大切です。
「伝える」ではなく「伝わる」文を書く意識を持ちましょう。
これだけで、あなたのメールは確実にレベルアップします。
すぐに使える!シーン別「備忘メール」例文集
ここでは、状況別にそのまま使える「備忘メール」の例文を紹介します。
社内・社外・リマインド、それぞれの場面に合った表現を覚えておくと、あらゆるシーンで役立ちます。
社内向けの備忘メール例文
社内向けの備忘メールでは、少しカジュアルに、しかし明確に伝えるのがコツです。
フルバージョンのテンプレートはこちらです。
【例文1:ミーティング内容の共有】
件名:【備忘】本日ミーティングの決定事項
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
本日のミーティング内容を備忘のため共有いたします。
下記の内容に誤りや補足があればお知らせください。
- 提出期限:1月20日(金)
- 担当者:田中さん(ドラフト作成)、佐藤さん(レビュー)
- 次回ミーティング:1月25日(水)14:00 会議室A
ご確認のほどよろしくお願いいたします。
[あなたの名前]
【例文2:タスク進捗の共有】
件名:【備忘】今週のタスク進捗状況
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
今週のタスク進捗を備忘のため共有します。
- Aプロジェクト:設計資料レビュー中(担当:山本)
- Bプロジェクト:テスト開始(担当:中村)
- Cプロジェクト:来週のプレゼン資料作成中(担当:高橋)
進捗に遅れがある場合は早めにご連絡ください。
よろしくお願いします。
[あなたの名前]
| ポイント | 解説 |
|---|---|
| 短い文 | 読む側の負担を減らす |
| 箇条書き | 視認性を高める |
| 締めの一言 | 柔らかい印象を与える |
社外向けの備忘メール例文
社外向けメールでは、丁寧な敬語を使い、信頼感を損なわない表現を心がけましょう。
【例文3:商談後の確認メール】
件名:【備忘】本日商談の確認事項
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社△△の[あなたの名前]です。
本日の商談内容を備忘のため共有いたします。
- 商品仕様:Aタイプ(数量50個)
- 納品予定:2月末日
- 見積額:税込50万円(別途正式見積書送付)
- 次回打ち合わせ:1月18日(水)14:00 オンライン
内容に相違がございましたらご指摘ください。
何卒よろしくお願いいたします。
[あなたの名前]
株式会社△△ 営業部
メール:xxxx@xxxx.co.jp
【例文4:契約確認メール】
件名:【備忘】契約内容の確認
〇〇様
平素よりお世話になっております。株式会社△△の[あなたの名前]でございます。
先日の契約内容につき、備忘のため以下の通りご確認をお願いいたします。
- 契約期間:2026年1月〜2027年1月
- 月額料金:15万円(税別)
- 解約条件:3か月前までにご連絡
ご承認いただけましたら、正式な書面をお送りいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
| 良い例の特徴 | 解説 |
|---|---|
| 具体的な数値 | 誤解を防ぎ、信頼性を高める |
| 「備忘のため」明記 | 目的が明確になる |
| 敬語の統一 | 丁寧で好印象を与える |
リマインドを兼ねた備忘メール例文
締切やスケジュールを自然に思い出してもらいたいときは、リマインドを兼ねた備忘メールが便利です。
催促ではなく、優しく「念のためお送りします」と添えるのがコツです。
【例文5:提出期限のリマインド】
件名:【備忘・リマインド】資料提出期限のご確認
〇〇様
お世話になっております。[あなたの名前]です。
先月ご依頼した資料の提出期限が近づいておりますので、備忘のためお送りいたします。
- 提出期限:1月12日(金)正午まで
- 提出先:共有フォルダ(URL)
- 対象資料:2025年度売上データ集計表
お忙しい中恐縮ですが、ご対応をお願いいたします。
何かご不明点があればお知らせください。
【例文6:面談スケジュール確認】
件名:【備忘】来週の面談予定のご確認
〇〇様
いつも大変お世話になっております。[あなたの名前]です。
来週の面談につき、備忘のため日程を共有いたします。
- 日時:1月15日(月)14:00〜
- 場所:弊社会議室B(オンライン対応可)
- 議題:新サービス導入に関するご相談
当日お会いできるのを楽しみにしております。
リマインドの目的は「相手の助けになること」です。
催促ではなくサポートの姿勢を意識することで、印象が格段に良くなります。
「備忘のため」以外の言い換え表現まとめ
「備忘のため」という表現は便利ですが、何度も使うとやや機械的に感じられることがあります。
ここでは、相手に丁寧かつ自然な印象を与えるための言い換えフレーズを紹介します。
言い換え例と使い分けのコツ
言い換えのポイントは、「目的」と「関係性」に合わせて選ぶことです。
たとえば、社内では柔らかく、社外ではフォーマルにするなど、トーンの使い分けが大切です。
| 言い換え表現 | 意味・使う場面 | フォーマル度 |
|---|---|---|
| 念のためお送りします | 軽く確認を促したいとき | ★★☆ |
| 記録として残します | 正式な記録を共有するとき | ★★★ |
| 確認のため共有いたします | 相互認識を合わせたいとき | ★★★ |
| 共有まで | カジュアルな社内連絡に | ★☆☆ |
| ご参考までに | 参考情報を伝えるとき | ★☆☆ |
例えば、上司や取引先には「記録として残します」、同僚には「念のため共有します」といった具合に使い分けましょう。
自然な言い換えこそ、メール上級者の証です。
自然で丁寧に聞こえる代替フレーズ集
ここでは、実際に使いやすい文面の例を紹介します。
同じ意味でも、少し表現を変えるだけで印象が柔らかくなります。
【例文1】「念のためお送りします」
件名:【念のため】昨日のミーティング議事録共有
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
昨日のミーティング内容を念のため共有いたします。
- 議題:新製品の販促スケジュール
- 決定事項:広告予算の再配分
- 担当:営業部 佐藤さん
ご確認のうえ、追加事項があればご連絡ください。
【例文2】「記録として残します」
件名:【記録として】契約条件のご確認
〇〇様
いつもお世話になっております。[あなたの名前]です。
先日の打ち合わせ内容を記録として共有いたします。
- 契約期間:2026年1月〜2027年1月
- 金額:月額20万円(税込)
- 契約更新条件:双方同意の上で自動更新
問題がなければ正式書面を作成いたします。
ご確認のほどお願いいたします。
【例文3】「確認のため共有いたします」
件名:【確認】次回打ち合わせの議題共有
〇〇様
お世話になっております。[あなたの名前]です。
次回の打ち合わせに向け、確認のため以下内容を共有いたします。
- 日時:1月20日(金)10:00〜
- 場所:オンライン(Zoom)
- 議題:新キャンペーン案について
内容に問題なければご返信ください。
【例文4】「共有まで」
件名:【共有まで】資料修正版の送付
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
資料を修正しましたので、共有までに送付いたします。
最新版をご確認のうえ、ご意見をいただけますと幸いです。
【例文5】「ご参考までに」
件名:【ご参考までに】社内アンケート結果
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
先日実施した社内アンケート結果を、ご参考までに共有いたします。
今後の改善活動にお役立てください。
| フレーズ | 印象 | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 備忘のため | 公的・正式 | 契約・会議後 |
| 念のため | 自然で柔らかい | 社内・軽い確認 |
| 記録として | 確実・誠実 | 取引先への報告 |
| 共有まで | 気軽・効率的 | チーム間の情報共有 |
| ご参考までに | 控えめ・親切 | 情報提供 |
どの表現を使うか迷ったときは、相手の立場と文脈で選びましょう。
「相手がどう感じるか」を意識した言葉選びが、信頼につながります。
備忘メールをもっと活用するための実践テクニック
備忘メールを単なる“記録”に留めず、仕事の効率を上げるツールとして活用する方法を紹介します。
少しの工夫で、あなたのビジネスメールが「できる人」の印象に変わります。
テンプレート化で効率を上げる方法
毎回ゼロから書くのは時間がかかりますよね。
そんな時は、よく使う備忘メールをテンプレート化しておくのがおすすめです。
【テンプレート例1:ミーティング後の共有】
件名:【備忘】本日のミーティング内容共有
お世話になっております。[あなたの名前]です。
本日のミーティング内容を備忘のため共有いたします。
- 議題:
- 決定事項:
- 担当者:
- 次回予定:
内容に誤りや補足がありましたらお知らせください。
よろしくお願いいたします。
【テンプレート例2:タスク進捗報告】
件名:【備忘】今週の進捗共有
お疲れ様です。[あなたの名前]です。
今週の進捗を備忘のため共有します。
- タスク1:
- タスク2:
- タスク3:
遅れや課題がある場合はご連絡ください。
引き続きよろしくお願いします。
| ポイント | 解説 |
|---|---|
| 空欄を残す | 再利用しやすい |
| フォーマット統一 | 受け取る側が見慣れる |
| 件名の固定語 | 検索しやすい |
テンプレートをスマホやメールソフトに登録しておけば、出先でもすぐ送れます。
「書く時間を減らして、伝える質を上げる」のがコツです。
件名・フォルダ管理の工夫
備忘メールは後で検索しやすく整理しておくことが重要です。
件名に統一ルールを決めておくと、情報がすぐに見つかります。
| ルール | 件名例 |
|---|---|
| 「備忘+内容」形式 | 【備忘】契約条件の確認 |
| 日付+備忘 | 【1/10 備忘】打ち合わせ議事録 |
| カテゴリ名+備忘 | 【商談/備忘】顧客提案内容 |
また、メールフォルダを「社内備忘」「社外備忘」「契約確認」などで分けると管理しやすくなります。
Google WorkspaceやOutlookの検索タグ機能を使うのも便利です。
“後から探せる備忘”こそ、本当に役立つ備忘です。
相手の信頼を高める書き方
備忘メールは事実の共有だけでなく、信頼を積み上げるチャンスでもあります。
文面にほんの少し「気遣い」を入れることで、印象が大きく変わります。
たとえば、以下のように添えると丁寧な印象になります。
- 「いつも迅速なご対応をありがとうございます。」
- 「共有事項を整理してお送りいたします。」
- 「本件についてご負担をおかけし恐縮ですが、ご確認をお願いいたします。」
また、送信後に「ありがとうございました」と一言添えるだけでも、やり取りがスムーズになります。
特に取引先とのやり取りでは、“速さよりも誠実さ”が信頼を築く鍵です。
備忘メールを通じて「丁寧に仕事を進める人」という印象を与えましょう。
その積み重ねが、長期的なビジネス関係を支えます。
まとめ!備忘メールで信頼されるビジネスパーソンに
ここまで、備忘メールの意味から書き方、例文、そして応用テクニックまで紹介してきました。
最後に、今日からすぐ実践できるポイントを整理しておきましょう。
今日から実践できるポイントのおさらい
備忘メールは、ただの「忘れ防止」ではなく、相手への配慮を形にするツールです。
要点を押さえておくことで、確実にメールの質が上がります。
| ポイント | 具体的な実践方法 |
|---|---|
| ①目的を明確に | 件名に「【備忘】」「【確認】」を入れる |
| ②構成を整理 | 挨拶→目的→要点→締めの順で統一 |
| ③箇条書きを活用 | 情報を見やすく整理し、相手の負担を減らす |
| ④言い換えを使い分け | 「記録として」「念のため」などで自然に変化を出す |
| ⑤テンプレートを活用 | 時間を短縮しつつ品質を維持する |
これらを意識するだけで、あなたのメールは“伝わるメール”に変わります。
「備忘」はビジネスの潤滑油とも言える存在です。
誤解を防ぎ、仕事の信頼性を高めるための大切な文化として定着させましょう。
信頼を積み重ねるメール術とは
最も重要なのは、「自分のため」ではなく「相手のため」に備忘メールを送る姿勢です。
あなたが一通一通丁寧に書くことで、相手に安心感を与えられます。
- 「この人のメールはいつも整理されていて助かる」
- 「記録が残っていて信頼できる」
- 「対応が早く、誠実な印象がある」
そう思われるようになった時、あなたは立派な“備忘メールの達人”です。
備忘メールは、小さな気遣いから生まれる信頼の証。
今日から一通ずつ実践して、あなたのビジネスコミュニケーションをよりスマートに磨いていきましょう。

